映画、本、NBA、金融……週休5日で働く元経済紙記者が気ままにつむぐ雑記ブログ

三崎の猫とトンビ

先日、三崎港に行って漁港近辺をブラブラ歩いてきた。魚市場や魚屋などもみて回ったのだが、気づいたのがトンビの多さと猫の多さだ。

漁港界隈から城ヶ島などの公園や景勝地まで、至るところをトンビが飛び回っており、そして、店舗や公園など、人の出入りするところに野良らしき猫が数匹、気ままに歩いている。

きっと、おこぼれの魚や、魚をおろしたあとの使わない部位などをもらえるのだろう。観光客からもらえる食べ物も当てにしているのかもしれない。どの猫も肉付きがよく、頭上を飛んでいたトンビも心なしかよく肥えているし、何よりも数が多い。

私の田舎もトンビがたくさんいたが、ここまで多くはなかった。漁港にはトンビがいるものなのだ(?)と、インプットされた日だった。

それにしても、人なつこい猫が多かった。猫に餌を上げている人をみかけたこともあり、社交辞令も兼ねて魚屋のおばさんに「猫が愛されているいいところですね」と話すと、「そうですね。でも猫をいじめる悪い人もいるので気をつけないと」と返された。

まあ、それはそうで、だからこそどの地の野良猫もどれほど人懐こくとも警戒心を忘れないものなのだが、ここの猫は見知らぬ人に対してもいい表情をするなと思った。

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魚屋にはマグロと地魚が並べられていた。店の横には、魚をさばいた後に残った部位などが捨てられた大きなバケツがあり、その付近に近所の野良猫が数匹座り込み、目を細めて人待ち顔で通りを眺めていた

ピークシーズンにどれくらい観光客が来るのかは知らないが、この日は人もまばらで、訪れる人も猫もゆったりと時間を過ごしていたように思う。京急の路線が港まで達していたら、観光客の流れも今とは違っていて、街ももっと観光開発されていたのかもしれない。どちらがよかったのかは人それぞれで、立場によって違うのだろうが、ところどころに見られる空き店舗や、打ち捨てられた遊具や道具などをみていると、その現実感に意味もなくホッとしたのだった。