映画、本、NBA、金融……週休5日で働く元経済紙記者が気ままにつむぐ雑記ブログ

メジャー最強捕手の防具に「ジョーダン」マーク、実はジョーダンが野球に「進出」してから24年がたっていた

現役最強捕手の防具に「ジャンプマンマーク」のインパク

先日、日米野球をテレビでみていて、ふと気になったことがある。メジャー側の現役最強捕手と言われるヤディエル・モリーナ(カージナルス)が、ジョーダンブランドのロゴがついたプロテクターを着用していたのだ。

第3戦の4回裏二死一二塁で、強肩を披露して一塁ランナーを牽制で刺したプレーが騒がれていたので、ハイライトなどでみた人も多いのではないだろうか。 カージナルスのチームカラーであるレッドのプロテクターの中央には、確かに黄色いジャンプマンマークがついていた。

バスケットボール以外でも、近年、野球やNCAAフットボールチームなどとの契約をあちこちで結んでいたので、何ら不思議なことではないのだが、超一流と言われる捕手の胸に光るジャンプマンマークは思いの外目立った。

ジョーダンブランドと契約する野球選手は11人(2018年3月末時点)

過去のニュースをほじくると、モリーナがジョーダンブランドと契約を結んだのは、2018年3月21日のことらしい。米ナイキから正式なリリースが出ていないようなので、現地メディアを参照したのだが、それによると、その時点でジョーダンブランドと契約している野球選手は11人いたらしい。

メジャーではジーターが最初の契約選手

メジャーの選手でジョーダンブランドと契約した選手といえば、なんと言っても「ミスター・ヤンキース」ことデレク・ジーターの記憶が強烈だ。事実、野球選手でジョーダンと契約したプレイヤーの魁はジーターで、1999年のことだった。その後、CC・サバシア(ヤンキース)などの有力選手が続いた。

振り返ってみれば、ジョーダンは1度目の引退後、1994年にメジャーに挑戦したが、その際、バスケットボール選手としてはNBAの公式戦で着用することのなかった「エア・ジョーダンⅨ」を野球用にカスタマイズしたモデルをはいていた。ジョーダンブランド誕生よりもだいぶ前の話だ。ジョーダンのジャンプマンがベースボールのフィールドに登場した最初の事例から実に24年がたっていると考えると、モリーナの着用した捕手用プロテクターにジャンプマンロゴが入っていても、特に違和感はないと言っていいのかもしれない。野球の分野におけるナイキの実力がいかほどのものなのかは知らないが、そうした諸々を抜きにしても、ジョーダンが持つブランド力とはそれほどまでに桁違いのものなのだ。

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ジョーダンによってNBA公式戦で着用されなかった不遇のモデル「Air JordanⅨ」をベースに開発したベースボールコレクションモデル「Air JordanⅨ Pinnacle Pack」のブラック。ヒール部分にはジョーダンがメジャー挑戦時に着用した背番号45が入っている。これとは別に、野球の”ミット色"をしたモデルもある(背番号35入り)

ジョーダンのリストバンドは、多様なジャンルのアスリートによって使われているので、おなじみの人も多いはず