映画、本、NBA、金融……週休5日で働く元経済紙記者が気ままにつむぐ雑記ブログ

NBAで増える2世選手、有望なシャックやレブロンの息子たち

2世のスター選手、コービ・ブライアント、スティフィン・カリー

ここ数年、NBAの世界では2世選手の活躍が話題になってきました。

少し前では、LAレイカーズのコービ・ブライアント(父親はジョー・ブライアント)が2世選手のスーパースターとして脚光を浴びていましたが、近年の親子選手として注目を大きく集めているのは、何と言っても、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリー(父親はデル・カリー)でしょう。同じく2世選手で3ポイントシュートの名手のクレイ・トンプソン(父親はマイカル・トンプソン)とともに「スプラッシュ・ブラザーズ」と呼ばれ、2018ー19シーズンにウォリアーズをNBA3連覇を目指してチームを牽引しているのはよく知られた話です。

他にも、元祖キラークロスオーバードリブルの使い手として人気が高かったティム・ハーダウェイの息子であるティム・ハーダウェイJr(NYニックス)も、スター性を感じさせる選手として注目されています。

ただ、ハーダウェイJrの場合は、父親もけっこうなスター選手でしたが、あとの3人については、父親は優れたプレイヤーだった(トンプソンについてはよく知らない)ものの、スターとまでは言えなかったと思います。他にも、バリー親子、ウォルトン親子など、父親がスター選手だったものの、息子はバイプレイヤー(ブレント・バリーはいぶし銀の選手だったが)というケースもいくつかあります。

 

シャックの息子シャリーフ君、未来のスター候補? 心疾患からの回復が待たれる

親子2世代にわたってNBAのスターとなる選手は果たして出てくるのか、というところで現在、注目されているのが、シャキール・オニールの息子シャリーフ君です。208㎝だったかそれ以上だったかは覚えてませんが、上背がある(まだ伸びる余地もある)上にアウトサイドシュートなども打て、クイックネスもあるという、父親とは少しタイプが違いますが、オールラウンドなビッグマンとして活躍し、有望株として脚光を浴びてきました。

ただ、UCLAに進学し2018年シーズンを迎えるというときに、入学時の健康診断で心臓疾患が見つかったため、今シーズンは手術をした上で復帰と学業に専念することが決まっています。バスケットボールに復帰し、再び輝ける日が来るのかーー心配ですが、疾患を乗り越えて復活し、活躍してくれることを祈りたいと思います。今年から活躍できていれば、前評判通り1年目から大活躍中の脅威の1年生、デューク大のザイオン・ウィリアムソンと競うところも見れたのになぁとちょっと残念ではありますが、いずれ、2人の活躍をNBAで見ることができるかもしれません。(もちろん、ゴンザガ大の八村塁君も)


シャックの息子 シャリーフ・オニールのポテンシャルがヤバすぎ

レブロンの息子ブロニー君にも注目

もう一人、このシャリーフ君と親交があり、将来が期待されている2世選手として、レブロン・ジェームズの息子、ブロニー君も話題になっています。彼は確か今年、高校に進学する年齢だったと思います。少し気が早いようですが、父親が現役でNBAで活躍していることもり、彼の将来にも注目が集まっています。

 

さらに、番外編と言ったら失礼かもしれませんが、231㎝とNBA最高の身長の選手の一人としてかつて名を馳せたマヌート・ボルの息子、ボル・ボル君も注目されています。息子君もすでに身長が221㎝あり、ブロック王として知られた父親以上にシュート力もあり、将来が期待される一人と言われています。サイズ的にみても、NBA入りの可能性が高そうです。(父親は南スーダン出身の選手で、バスケットボール以外のチャリティ活動などにも注力した人で、すでに故人なのですが、興味深い逸話がたくさんある人です)

 


【レブロン】お父さん座って!目立ってるよ!息子より目立たないで!【ブロニー】

 

マイケル・ジョーダンの若手育成能力については・・・

2世選手といえば、マイケル・ジョーダンの息子たちもバスケットボール選手であることから注目されることもあるのですが、こちらはNBA入りの可能性がささやかれることはないようです。マイケル・ジョーダンを巡っては、有望若手選手の育成を巡っても、過去にいろいろな経緯があるのですが、その辺のトピックについて、いずれ書いてみたいなと思っています。

 

 

 

 

サラリーマン記者

昨晩、有楽町で昔の記者仲間とおちあい、久々に飲みました。彼は今、金融系の通信社で財務省や金融機関などを担当しているそうで、会話の端々から充実している様子が伝わってきました。

昔々、彼と私はとある経済系の媒体で、鬼上司のもとで経済・金融関連の取材記事を競って書いていました。あれからすでに8年の月日が流れ、互いにその後も媒体を変えながら、私の場合はIT系やWebマーケティング関連などにも時々浮気をしながら、それでも気がつくと帰巣するかのように記者職に立ち戻り、記事を書いてきました。

自分個人としてだったら、まず会えない人に話を聞けたり、通常は入れないようなところに出入りできたりするような、そんな仕事が面白くないわけはないのですが、それでも、この十数年を振り返って思ったのは、ついぞ、本当に書きたかったことをほとんど書かなかったなということ。

これについて触れ始めるととても一記事では終わらずにクドクドと書いてしまうでしょうし、そんな話が読まれるとも思えないのでここには書きません。

ただ、端的にいうと、自社媒体で求められる記事を書くことに忠実なサラリーマン記者を続けることによって、確実に自分の内部で枯渇してしまうもの、死んでしまう大切なものがあるなぁと痛感しました。それをけっこう前から自覚していながら、勇気のなさと惰性でそのときのポジションに甘んじてしまっていたと。そういうことです。

冒頭の彼についても、長い付き合いなので、本当はニュース記事以上にこだわっていた分野があることを知っているのですが、彼は今のジャンルの報道に面白さを感じており、全身全霊で取り組んでいることが端々から伝わってきたので、彼は彼で頑張ってほしいなと素直に思いました。

 

メジャー最強捕手の防具に「ジョーダン」マーク、実はジョーダンが野球に「進出」してから24年がたっていた

現役最強捕手の防具に「ジャンプマンマーク」のインパク

先日、日米野球をテレビでみていて、ふと気になったことがある。メジャー側の現役最強捕手と言われるヤディエル・モリーナ(カージナルス)が、ジョーダンブランドのロゴがついたプロテクターを着用していたのだ。

第3戦の4回裏二死一二塁で、強肩を披露して一塁ランナーを牽制で刺したプレーが騒がれていたので、ハイライトなどでみた人も多いのではないだろうか。 カージナルスのチームカラーであるレッドのプロテクターの中央には、確かに黄色いジャンプマンマークがついていた。

バスケットボール以外でも、近年、野球やNCAAフットボールチームなどとの契約をあちこちで結んでいたので、何ら不思議なことではないのだが、超一流と言われる捕手の胸に光るジャンプマンマークは思いの外目立った。

ジョーダンブランドと契約する野球選手は11人(2018年3月末時点)

過去のニュースをほじくると、モリーナがジョーダンブランドと契約を結んだのは、2018年3月21日のことらしい。米ナイキから正式なリリースが出ていないようなので、現地メディアを参照したのだが、それによると、その時点でジョーダンブランドと契約している野球選手は11人いたらしい。

メジャーではジーターが最初の契約選手

メジャーの選手でジョーダンブランドと契約した選手といえば、なんと言っても「ミスター・ヤンキース」ことデレク・ジーターの記憶が強烈だ。事実、野球選手でジョーダンと契約したプレイヤーの魁はジーターで、1999年のことだった。その後、CC・サバシア(ヤンキース)などの有力選手が続いた。

振り返ってみれば、ジョーダンは1度目の引退後、1994年にメジャーに挑戦したが、その際、バスケットボール選手としてはNBAの公式戦で着用することのなかった「エア・ジョーダンⅨ」を野球用にカスタマイズしたモデルをはいていた。ジョーダンブランド誕生よりもだいぶ前の話だ。ジョーダンのジャンプマンがベースボールのフィールドに登場した最初の事例から実に24年がたっていると考えると、モリーナの着用した捕手用プロテクターにジャンプマンロゴが入っていても、特に違和感はないと言っていいのかもしれない。野球の分野におけるナイキの実力がいかほどのものなのかは知らないが、そうした諸々を抜きにしても、ジョーダンが持つブランド力とはそれほどまでに桁違いのものなのだ。

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ジョーダンによってNBA公式戦で着用されなかった不遇のモデル「Air JordanⅨ」をベースに開発したベースボールコレクションモデル「Air JordanⅨ Pinnacle Pack」のブラック。ヒール部分にはジョーダンがメジャー挑戦時に着用した背番号45が入っている。これとは別に、野球の”ミット色"をしたモデルもある(背番号35入り)

ジョーダンのリストバンドは、多様なジャンルのアスリートによって使われているので、おなじみの人も多いはず

『64』原作と映画の違い 〜スパッと退職する方が主人公にふさわしい?〜

理不尽な職場などに辟易した場合、そこで耐え忍ぶか、すっぱり辞めてしまうかで、人の対応は異なる。私なぞは、あっさりと会社を変えてしまうことがこれまで多かったため、逆に、その場で耐え忍んでやり過ごしたり、ジワジワと組織や環境を変えるための努力をするような人の話に惹かれてしまう。

 

映画『64』の主人公って、県警辞めるの?

先日、映画版の『64(ロクヨン)』をみたのだが、ストーリーの終盤にさしかかって、あれれ? 原作と違って、主人公の三上さんは県警の仕事を辞めちゃうのかなと思った。

正確には、退職のシーンは出てこないのだが、家出中の娘の捜索を警察任せにせずに「自分の足で探す」という言い方をしており、その後、警察官として描写されるシーンがなかったため、辞めたとも受け取れるなぁと思った次第。

原作では、問題だらけの県警組織で、三上は人事やら上層部の保身やら、やたら正義感と既得権を振りかざすマスコミへの対応やらに辟易しながらも、誘拐殺人事件「ロクヨン」に絡んで県警の不祥事の露見が予想される中で、尊敬する上司をサポートするべく広報官のポストにとどまる覚悟をする。

一方、映画版の三上は若干暴走しがちで、刑事部の尊敬する上司を飛び越え、広報官の職務から逸脱してロクヨンの真犯人を追い詰めようとする。

 

原作では、愛憎相半ばで県警に残る

警察組織の理不尽さや独善的なマスコミとの衝突などに疲弊する姿は、原作と映画でともに変わらないのだが、組織に抗いながらも愛憎相半ばという形で組織と命運をともにする原作と違い、映画では最後には組織を離れる展開も示唆される(?)など、三上さんの孤高っぷりが際立つ形で描写されている。

映画が原作から離れ、よりヒロイズムを強調した演出となるのはありがちなことだが、同作品の場合、主人公が県警にとどまるのか否かは、個人的にはけっこうな勘所となっていたので、そこが原作と映画で真逆になるのだとしたら、んー、どうなんだろうなと思わなくもない。多くの人にとっては、たいした違いではないのかもしれないが。

 

クライマーズ・ハイ』も、原作は残り・映画は辞める

そういえば、横山作品でみると、『クライマーズ・ハイ』も、原作と映画で主人公の去就が真逆だったのは、なんとも興味深い。

北関東新聞の記者である悠木は、原作では御巣鷹山事故の全権デスクを担当した後で、草津の通信部に飛ばされるが、映画版ではスパッと退社してしまい、クビをちらつかせていた社長が逆に動揺するという展開だった。

 

どちらの原作も、組織の不条理さの中で闘い、その不条理さにのみこまれそうになりながらも、愛憎入り交じる中で組織に残る主人公の生き方が妙にリアルで救いがなくて、惹かれるものがあった。しかし、映画にする場合は、やはり理不尽な組織から潔く去っていく主人公の姿を描く、ヒロイズムみたいなものが好まれるということなのだろうか。

 

 

 

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JALとANA、離島路線でマイルの相互利用へ

JALANAは日頃、激しく競合しているが、必要に応じて提携することもある。

国内の離島間などを飛ぶ地方路線には、両社それぞれの系列の地域航空会社が点在しているが、今回それらのうち一部の会社同士で、双方のマイルで相手方系列の航空券に交換できるクーポンのサービスが始まる。

要するに、JALANAそれぞれのマイルで相手方系列の航空会社の特典航空券にも交換できるサービスを行うというものだ。期間限定、路線限定の試みだが、課題が山積みの地域航空においては、大事な一歩となる取組と言えそうだ(航空業界全体からみたら売上面での影響は微々たるものでも、当事者である地域航空会社にとっては意義が大きいという意味で)。

背後では国交省が音頭を取っており、長らく開催されてきた有識者会議での取りまとめがベースになっているとみられる。

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 今回発行されるクーポンで搭乗できるのは、JAL傘下の日本エアコミューターJAC)の鹿児島・奄美路線などと、ANA系列のオリエンタルエアブリッジ(ORC)の長崎・福岡路線など。JALのマイルでORCに、ANAのマイルでJACの対象路線に乗れるというわけだ。それぞれ、1万マイルで1万5000円分相当のクーポンに交換できる。いずれも1000セット限定で交換する。

 

元来、航空機の維持には莫大な費用がかかるとされるなかで、過疎地域も含む離島路線を飛ぶ地域航空会社の多くは、赤字体質で地元自治体からの補助金頼みの経営が続いており、機材繰りや人員の確保なども含め、問題が山積みだと言われてきた(JACは少し勝手が違う)。少子高齢化がいっそう進み、財政逼迫で支援の先細りが不安視される中、いかにしてサステナブルな運営体制を築いていくかというのが目先の課題とされている。

ゆくゆくは、資機材の共同保有や人員の相互融通のようなことも検討しており、さらには関係各社の1社への経営統合などというドラスティックな提案もなされていたりするのだが、現実的には非常に困難な道のりだと考えられている。

統合案が検討委員会で提案されたときには、経営規模の大きいANAウイングスなどでは、社員間に動揺が走ったとも言われている(地域航空会社間での経営規模に大きな開きがあることも問題を難しくしている)。

JALANAも本音のところでは、こうした取組は負担が増すばかりといった側面が強く、できれば最小限の協力で済ませたいというところだろう。マイルの共通化にしても、そもそもマイレージに絡んだ経営戦略に違いがある上、システム面での負荷も小さくないと聞く。だが、堅固な規制に守られてきた航空業界の二大巨塔にとっては、存続に苦しむ地方の生活路線をサポートすることは社会的責務と言えなくもない。

 

  ただ、そうは言っても、シェアリングエコノミー隆盛の時代において、シンプルに需要と供給が釣り合った形で維持可能な地域航空のあり方ってないものなのかなと考えてしまうのは、安直に過ぎるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

  

エスカレータ、左右どっちに並ぶ?

京都は「右立ち」じゃなかったっけ?

先週末、2年ぶりに京都を訪れて少し驚いた。駅のエスカレータに立ち並ぶ人たちが、左側に列を作っていたからだ。かつて、5、6年ほど京都に住んでいたが、その頃は大阪と一緒で右側に立ち並ぶ人が多かったと記憶している。何か変化があったということなのだろうか。

一般に、東京をはじめ東日本では「左立ち」、大阪をはじめ京都などの関西では「右立ち」が傾向としてあるという認識でいた。

件の、京都での最近の「左立ち」現象は、京阪の三条駅で見かけたものだったが、その場に居合わせた神戸出身・在住の友人によると、最近の京都では珍しくもないという。もっとも、京都駅などでは今でも「右立ち」が主流だとか。当然、大阪、神戸も「右立ち」だ。

その友人が言うには、「東京などから来ている人の影響なのではないか」とのこと。でも、首都圏からの京都旅行者だけが昨今、特別増えたという話は聞かないように思う。

 

東京の「左立ち」、大阪の「右立ち」 〜京都は「右立ち、ところにより左」?〜

暇に任せて簡単に調べてみると、東京の「左立ち」・大阪の「右立ち」は興味を掻き立てられるテーマらしく、いくつかの主要紙が過去にコラム風の記事で取り上げていた。

それらをざっと総括すると、東京をはじめ、日本の各地域は概ね「左立ち」だが、大阪を中心に、兵庫なども「右立ち」、京都も基本は「右立ち」とされている。ただ、日経のある記事によると、京都では、エスカレータの先頭に立つ人次第で「左立ち」となるケースもあるのだとか。そうだったっけ? と思わないでもないが、私が見ていたのはほんの一面で、京都でも遍くみるとそうした傾向があった(?)のかもしれない。

 

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 阪急、大坂万博が契機?

日経や産経の記事では、研究者の見方として、大阪の「右立ち」は1967年に阪急電鉄で「右立ち」を促すアナウンスがなされたのが契機の1つだったという説が紹介されている。同年の阪急梅田駅の移転に伴い3階乗り場に通じる長いエスカレータが設置されたが、その際、「走って上り下りするのは大変危険ですのでおやめください」とのアナウンスに続き「お歩きになる方のために左側をお空けください」と付け加えたのだという。左側を空けるように促したのは、右利きの人が多い中、右手で手すりのベルトをつかむ人が多かったからだとしている。

もっとも、大阪などで「右立ち」はすぐには定着せず、実際に定着のきっかけの一つとなったのが、70年に開催された大阪万博だったのではないかという説もあるといい、記事でもこの見方を紹介している。なんでも、世界では多くの国が「右立ち」であるため、世界標準に合わせるよう「右立ち」を徹底したのだという。

 

世界の主流は「右立ち」

産経が記事で取り上げたある研究者の論文によると、「右立ち」が主流の国・地域は、欧米をはじめ、中韓、台湾、香港などのアジア諸国などで、その数は多い。一方、東京と同じ「左立ち」の国は、シンガポール、豪州、ニュージーランドなど。これらは、大部分、その国における車などの通行法と一致している特徴があるという。

 

「左立ち」は武家社会の名残?

東京を中心とする「左立ち」は、左側通行の日本においては自然ということなのか。一説には、かつての江戸、東京は武士の文化・作法が根強く、腰の左に差した刀が他人とぶつかるとまずいことから左側通行が主流となり、「左立ち」につながったとみる向きもあるのだとか。私なぞは、心臓がある左側を守るために左のスペースを埋めるほうが安心だからかな? などと思ったりしたが、はたして、真相やいかに。

いやはや、エスカレータのどちら側に立つかという些細な事柄にも多くの謂れがあり、多様な見方ができるものだなと思った次第。

 

そうは言っても、右も左も歩かないのが一番…らしい

ちなみに、近年、国内の駅などでは、エスカレータを歩くのは危ないということで、左右いずれに並ぶにしても、止まったままで乗っていくことが推奨されている。エスカレータは基本的に歩く仕様にはなっていないということで、海外では歩く方が珍しいという国も少なくないようだ。

確かに、エスカレータは段差もきついし、歩くのを急かさせるような状況は危険だという考えはよくわかる。だが、そうは言っても、通勤や待ち合わせなどで急いでいるときは歩きたくなるんだよな。

 

※参考 

エスカレーター、関西なぜ「右立ち」)(日本経済新聞

https://r.nikkei.com/article/DGXLASIH02H08_T01C14A2AA1P00
 
大阪のエスカレーター「右立ち」は世界標準だった!? 半世紀前から、東京の「左立ち」は20年遅れ(産経WEST)

Nexus5からNexus6にデータなどを移行

今さらだが、Nexus6を買った。正確には、購入してからもうすぐひと月がたつ。

3月11日の深夜、いつものようにGoogle Playをチェックすると、それまで「在庫切れです」が常套文句だった箇所が、「5~7週間で出荷します」との表記に変わっていた。昨年11月の製品発表から、待てど暮らせど購入する機会に恵まれなかったので、いっそのこと、Snapdragon 810を搭載するHTC One M9の発売を待って乗り換えようかなと考え始めた矢先のことだった。HTCの新基幹モデルは魅力的だが、Nexusを一度でも使うと、OSアップデートまでかなり待たされるケースの多い非Nexusモデルには鞍替えしづらい。One Plus Oneなど、新興メーカーの機種も面白そうだなとは思ったが、ここはやはり初志貫徹でNexus6に決めた。

Nexusとしては3台目、純正Androidの端末としては、HTC-03の頃から数えて4代目の端末となった。

 

「5~7週間」待たされる覚悟で注文したものの、ひょっとして、転売目的で大量買いする人をけん制する目的もあって、あえてそう表記している面もあったりするのかなと考えたりしながら待っていると、はたして、注文から3日目の日曜日に届いた。まあ、注文が早かったので、手元の在庫で間に合ったというだけの話なのかもしれないが、いずれもしても、予想より早く入手できてうれしかった。出荷元はGoogle Irelandだった。

Nexus5からNexus6へのデータ移行は簡単だった。NFCがオンの状態で両機の背面を合わせると、3~5分ほどでアカウントからすべてのアプリまで、移行が完了した(ように思う)。

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NFCで、Nexus5(右)からNexus6(左)へデータを移行。移行直後は、Nexus6画面上のアプリの位置が、元のNexus5の位置を反映してか、ズレていた。

5日後には、Nexus6へのandroid5.1のアップデートが配信された(4月5日現在、Nexus5への配信も完了)。

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到着から5日後にAndroid5.1へのアップデート開始

 使い始めてから日が浅かったので、アップデート前との違いは、さほど感じないが、以前から、電池の持ちが悪いなどの評判が聞かれたので、そのあたりが改善されたのだろうか。実際、電池の持ちはかなりいい。動画を6~7時間み続けても、充電は1日に一度で十分間に合う。

あとは、動きがよりスムーズになったなどの指摘があるが、確かに、動きのサクサク度合はNexus5を使っていた頃を上回るものがある。が、Nexus6での5.0使用期間が短かかったので、厳密な比較は難しい。一方、Nexus5で、5.0および5.1へのアップデート後に、時折画面の一部が黒くなったりすることがあるのが気にかかる。何度も自転車から落としたせいかしら……。

結論から言うと、Nexus6の使い心地はかなりいい。画面が大きいので、それまではノートPCで開いていたようなページも、寝ころびながらスマホでみるようになった。タブレットほど重くないため、仰向けになって顔の前でいじるにもちょうどいい。

そして、なんと言っても、動画の視聴に最適だ。どんな体勢でも楽にみることができる上、スピーカーが2か所についていることもあってか、Nexus5と比べて、すこぶる音がいい。

 

次のNexusは、HUAWEIから出るなどという噂もあるようだが、いずれにせよ、次のNexusは、おそらくファブレットサイズではなく、5インチ台に回帰するのではないかとみているので、用途の広がる6インチサイズのNexusを入手できたのはよかったと思う。5インチ台のNexusが出たら出たで、スマホとしておそらく買うことになるのではと思うが。

だが、どこかほかのメーカーが、たとえNexusでなくとも、純正Androidに近いスマホを出してくれたら、購入するかもしれないなと思ったりもしている。たとえば、昔のMoto Xみたいな機種が出たら、それを買ってもいいのかもしれない。