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知る人ぞ知る『TAXi』ドラマ版、ハチャメチャな筋書きが意外に楽しめるかも

リュック・ベッソンのヒット映画『TAXi』をモチーフにしたTVシリーズがあることは、それほど知られていない。「TAXI ブルックリン」は、米仏合同で制作されたドラマシリーズで、ニューヨークを舞台にストーリーが展開される。原作映画と同様、運転のヘタな刑事と刑事にしょっぴかれた敏腕タクシー運転手がコンビを組んで捜査にあたるという筋書きだ。

そもそも、問題のあるタクシードライバーと警察が協力して極悪犯罪の捜査に当たるという話自体ありえなそうな気がするのだが、このドラマ版はそれに輪をかけて現実ではありえなそうな無理のあるストーリー展開が続く。無線やら衛星電話やら携帯電話やらインターネットがあるこのご時世、停電の晩に警察署が市警各署と連絡不能になってしまって襲ってきたギャング集団とサシで闘う展開になったり、主人公の刑事の元夫であるFBI捜査官が毎回市警の分署にひょこひょこ現れて機密情報を漏らしたり、件のタクシードライバー以外でも、周囲の友人・知人が気軽に捜査に加わって機密情報に触れたり……ありえん、いや、それはないでしょ、という筋書きがてんこ盛りなのだ。

そして、あり得ないストーリー展開は回を重ねるごとに”冴え”渡っていき、1シーズンの最終話はとんでもない事件が重複して起こってもはやカオスの状態に…。

この展開、どうやって収拾するんだろうとヤキモキしてしまったが、案の定、待てど暮らせど第2シーズンはスタートしなかった…。あの無理くりな展開を筋道立ててさらに発展させるのは至難の業でしょうね。

でも、登場人物のキャラが際立っていて魅力的だったし、意外と楽しめたので、あり得ないストーリー展開を笑って楽しむというスタンスでみるなら、けっこうおすすめのドラマかもしれないと思ったり。

 

 

ありえないコンビ

ありえないコンビ